知ってると便利?!映画・ドラマ撮影用語集
映画やドラマの撮影現場には、業界特有の用語があります。
みなさんが現場に出るにあたって必ずしもすべて覚える必要はありませんが、
覚えておくとよりいっそう撮影現場でのスタッフの動きが把握でき、
また自分が次に何をするべきかが素早く理解できます。
ここでは、主な撮影用語を解説します。
【主な撮影用語】
アオリ・・・下から見上げるように撮影すること、「煽り」から
アゴ・・・食事代
アシ・・・交通費
アリモノ・・・今そこにある物、あらかじめある物で調達すること
行ってこい・・・行ってすぐ戻ってくること
板付き・・・撮影画面内に最初から役者がいること
イマジナリーライン・・・向かい合った二人の俳優の目線の向き
ウェイト・・・モノが倒れないよう、動かないように固定する重り
おす/おし・・・予定時間よりも長くなってしまうこと、「次の出番まで30分おし」など
オンリー・・・音のみを収録すること
かいしゃく・・・撮影対象が動きやすくするように、助監督などがフォローすること
上手(かみて)・・・観客から見て右のほう
ガヤ・・・雑音、拍手等の音。またはその音を録ること
キエモノ・・・飲食物など撮影で使ったら無くなってしまうもの
ケツ・・・終わりの意、役者が完全に撮影現場から去る時間、「オシリ」ともいう
じあがり・・・照明機材を使わない自然光のこと。「地の明り」。
下手(しもて)・・・観客から見て左のほう
順撮り・・・シーンやカットをシナリオの順番通りに撮影すること
セッシュウ・・・踏み台などで役者の背の高さを上げること。戦前の日本人ハリウッドスター「早川雪洲」が語源
立ち位置・・・役者の立つ位置
タングステンライト・・・照明における朝日や夕日のような光、比較的オレンジ色の光
つながり・・・カット割で人物の動きやモノがシーンとしてつながっていること
つなぎ・・・昼食と夕食の間などにとる簡単な食事、撮影現場ではオニギリなど出すことが多い
デイシーン・・・昼間のシーン
デイライト・・・照明における太陽光のような光、比較的青い光
てっぺんを超える・・・撮影が24:00を超えること
テレコ・・・位置をひっくり返すこと
ナイトシーン・・・夜のシーン
中抜き・・・同じようなカットやシーンをシナリオの順番関係なく続けて撮影すること
ナメる・・・撮影対象の手前に、人物やモノを置いて撮影すること
ヌケ・・・役者のバックの背景のこと、「この場所はぬけが良い」などと使う
バミる・・・俳優の立ち位置に目印をつけること。つま先の先端に黒テープや養生テープで目印をつけることが多い
バラシ・・・解散のこと。あるいは片付けること。
バレメシ・・・撮影終了後、それぞれ各自で食事をしてもらうこと
パン・・・カメラを横や垂直に振ること、垂直の動きの場合は「ティルト」ともいう
ピーカン・・・雲ひとつない晴天のこと
フカン・・・上から見下ろすように撮影すること、「俯瞰」から
フレームアウト・・・撮影画面外に役者が出ていくこと
フレームイン・・・撮影画面内に役者が入ってくること
まく/まき・・・撮影時間を早めて短縮すること、「まきで撮影しよう」など
マクラ・・・宿泊費
見切れる・・・撮影画面内に写ってはいけないものが写っていること
目線・・・役者の見る方向のこと
メシオシ・・・昼食・夕食を食べずに撮影すること
ロケセット・・・スタジオに建てられたセットではなく、すでにある建物で撮影できる場所のこと
わらう・・・ものなどを「どける」という意味、「それをわらって」などと使う
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